松本城
2014/10/02
松本平の中央に位置する平城。松本城と呼ばれる以前は深志城ともいった。市民からは別名烏城(からすじょう)とも呼ばれているが文献上には烏城という表記は一切ない。
安土桃山時代末期-江戸時代初期に建造された天守は国宝に指定、城跡は国の史跡に指定されている。
林城主の小笠原氏の支城として築かれた。
武田信玄が宿敵小笠原氏との戦いに勝利すると、松本平一帯を支配する拠点として整備された。小笠原長時・貞慶父子は、旧領回復の悲願を達成するため、諸国を点々とし、本能寺の変の混乱に乗じ、旧領の奪還に成功した。
小笠原氏が豊臣秀吉の命で古河へ転封すると、主君徳川家康を見限り秀吉に仕えた石川数正が入封。その子康長の代に、今日に伝えられる5層の天守が完成した。
石川氏が改易処分にされると、いったんは小笠原氏が城主に復帰するが、小倉へと転封。その後、譜代・親藩大名が城主を歴任し、戸田氏6万石の時代に明治維新を迎えた。
所在地 | 松本市丸の内4-1 |
---|---|
見学時間 | 8:30〜17:00 |
遺構 | 現存天守、石垣、土塁、堀、二の丸土蔵 |
築城年 | 1504年(永正元) |
築城者 | 小笠原長棟、石川数正・康長父子 |
主な城主 | 小笠原氏、石川氏、松平氏、堀田氏、水野氏、松平氏(戸田氏) |
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