山中城
2014/10/02
箱根山中、標高580mに位置する。築城年代は明確ではない。
1587年(天正15)から北条氏政・氏直父子が豊臣秀吉との対決に備えて大改修した。
1590年(天正18)3月29日、豊臣方7万の兵が包囲する。城方は松田康長以下4000。寄せ手は大軍で攻撃を開始したが、城方の射撃が巧く、空堀は豊臣軍の死者で埋まる。しかし寄せ手は次々と新手を繰り出し、城方が弾丸を詰め替える余裕も与えない。城兵たちは奮戦したもののわずか数時間で落城した。
現在城趾には、障子堀など旧状が残されており、国の史跡に指定された公園となっている。
北条氏滅亡と共に廃城となったため、北条氏独特の城郭の構造を多く残していることが注目される。
所在地 | 静岡県三島市山中新田字下ノ沢 |
---|---|
見学時間 | |
遺構 | 曲輪、堀、土塁 |
築城年 | 永禄年間(1558~1570年) |
築城者 | 北条氏康 |
主な城主 | 松田氏 |
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